塾長独言 〜学童保育型学習塾の週刊blog〜

2022年春に札幌市桑園地区に新規開設する学童保育型学習塾の塾長ブログです

小学生から万年筆を使う?

個人的な話からスタートしてしまいますが、僕は万年筆が大好きです。

大好きと言うより、書類、署名、メモ、手紙など、手書きのものはほぼ万年筆しか使わないため、もう生活の中で無くてはならないものになっています。

 

大学院修士課程の2年生の時、修士論文の執筆に追われていた僕に、当時担当教官だった教授の先生がペリカンというメーカーのM800をくださいました。

その書き味に虜になり、そこから手書きの際はほぼ万年筆を使うように。

その万年筆は、先生が定年退官なさる際に、先生のお名前を入れて記念品とするお許しを頂き、使わずに保管することに決めました。

それから、自分に合った万年筆を探し求め、色々な万年筆と出会いましたが、

一番しっくりきたのが、今メインで使っているパイロットのカスタム823と言うモデル。

この子は、インクの交換や手入れに加え、使用する度に尻軸のネジを緩めて空気を入れなければならないという手のかかりようですが、それがまたいい。

手書きの使用頻度が一番高い手帳と一緒に持ち歩いていますが、結局は、手書きのほとんどに使用しています。

 

さて、前置きが長くなってしまいました。

万年筆は、正しく持たないと書けません。しかし、正しく持てば、筆圧がほとんどいらないため疲れません。

当然ですが、鉛筆のように消すことができません。だから、自分の思考のプロセスを残すことができます。

ハイテクの進歩が著しい時代。しかし、勉強面においては、手書きのプロセスを大切にしてほしいと思っています。

万年筆の素晴らしさまだまだたくさんありますが、小学生こそ万年筆で勉強を進めてほしいと考え、3年生以上の子ども達に、1人1本ずつ配布し、勉強の時に使用することを決めました。

 

早速、パイロットの「カクノ」というモデルを自分で使ってみて試しています。

率直に、大変素晴らしいものと感じています。

舶来の万年筆は、アルファベットを書くことを想定して作られていますが、国産メーカーのものは、日本語に使用される前提で作られているので、縦書き、はね、とめ、はらいに適しています。

 

塾の名前を入れて配布し、小3以上の子ども達はこの「カクノ」を使おう。

そして、そのためにも、低学年のうちに正しい鉛筆の持ち方をマスターしよう。

また一つ、理想の教具に出会った1週間でした。

 

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