塾長独言 〜学童保育型学習塾の週刊blog〜

2022年春に札幌市桑園地区に新規開設する学童保育型学習塾の塾長ブログです

自主と強制を考える

九州にある、東福岡高校と筑紫高校のラグビー部の奮闘のドキュメンタリーを見たことがあります。(今も、あの有名な動画投稿サイトに上がっているかもしれません。)

東福岡高校の監督の方針は、選手の自主的な姿勢を大切にする練習。

筑紫高校の監督の方針は、強制的にでも選手を引き上げる練習。

どちらがいいか、どちらが悪いか、という話しではありません。

 

筑紫高校の監督が話されていたことが印象的でした。

「自主は、強制の先にあると思うんですよね。東福岡さんは、それをすごく上手にされているんですよね。」

 

私がこの動画を見た時、ある公立高校野球部の外部コーチをしていました。

その野球指導の観点から、「すごく参考になるなー」と納得しましたが、実はこれは勉強にも当てはまるのだと考えるようになりました。

 

強制してでもやらさなければならないこと。

それは基礎・基本です。昔から言われている「読み・書き・計算」のことです。

それを身につけるまでは、あらゆる工夫をして定着を図らなければなりません。

子ども達は、その基礎・基本を学ぶ中で、自分なりの学習の仕方を学び、それが定着した後に、学ぶ楽しさを見つけていきます。

大切なのは、この強制的にでも定着させなければならない基礎・基本の過程で、勉強を嫌いにさせないことで、「わかるって楽しい」を実感させる大人の関わりです。

 

私たちは先日、新たに開設する学童保育型学習塾「イデア」の、基本姿勢を確認しました。

それは、「怒ったら負け」ということ。

正確には、「自分と人に危険が及ぶ行為の時」だけは思い切り叱りますが、それも「怒る」とは異なります。

その根本は、「やらされる勉強は伸びない」と言う考えです。

強制的に身につける内容であっても、それが強制的にやらされているのでは伸びません。

強制的に身につける内容であっても、自ら進んでやれば伸びていきます(つまり、それは習慣化です)。

子どものその姿勢の差は、「楽しいか、つまらないか」に尽きます。

 

その視点を共有できる社員を、まもなく募集する時期となりました。