塾長独言 〜学童保育型学習塾の週刊blog〜

2022年春に札幌市桑園地区に新規開設する学童保育型学習塾の塾長ブログです

なぜ、学習塾と学童保育を一体化する?

私は、大学・大学院と教育学を学んで、とある町の教育行政(いわゆる「教育委員会」)に専門職として7年ほど奉職しました。

学生時代は、大手の学習塾や、大好きなコーヒーの美味しい淹れ方を勉強するために喫茶店などでアルバイトをしていましたが、民間の学童保育所でも3年間ほどお世話になりました。

 

子ども達は、学校が終わると学童保育所に登所します。

子ども達は、そこで集団生活を通した生活力を身につけていきますが、一定の割合で、学童保育所から塾へ通塾する子がいます。

その割合は、学年が上がるにつれて多くなり、中には学童保育所で過ごすのは数十分で、あとは塾で多くの時間を過ごす子や、学童保育所に来るのは週に1日〜2日くらいで、その他の日は塾に行くという子もいます。

多くの学童保育所では、自然体験、異文化体験、生活体験など、体験活動のメニューが豊富に用意され、そこにそれぞれの学童保育所の特色が出されていますが、学習に関しては宿題の時間を確保する程度で、本格的な指導は行えないのが現状です。

多くの子ども達(特に高学年)は、ランドセルを置きに学童保育所に登所し、おやつを食べるなどの後は、塾に向けて出発します。

多くの家庭では、学童保育所に払う利用料と、塾の月謝を二重で支払っています。しかも塾は、「1教科いくら」という月謝がほとんどであり、5教科総体で指導を受けるとなると、相当額の月謝が発生します。

 

私たちはまず、それを一本化したら、子どもにも家庭にも喜ばれるのではないか、という単純な問題意識からスタートしました。

加えて、教科指導。

子ども達が勉強を嫌いになる大きな理由のひとつに、「なぜ勉強が必要となるかわからない」というものがあります。

生活の場面でも、遊びの場面でも、教科で学んだ知識を活かす機会が少ない。だから、学ぶ意義がわからない。そのスパイラルが、勉強を苦痛なものにし、勉強から子どもを遠ざける大きな要因になっています。

学校や塾の授業で頑張って知識を身につけていても、それを活かす機会がなければ、その意義を子どもが実感できることはありません。

そうであるならば、塾で学んだ知識を、リアルタイムに学童保育所で生活や遊びで活かす機会を作れば、学ぶ意義や楽しさを実感することができるのではないか、と考えました。

そんな環境を作るためには、教科ごとに分断された学習指導では意味がありません。

 

各教科を横断的に結びつけ、それを学童保育の場で生かしていく。

私たちは、その教科を横断的に結びつける根幹を、「言語力」に置くことにしました。

なぜ、「言語力」をその根幹としたのかは、追い追い書いていこうと思いますが、私たちが目指す「学童保育型学習塾」とは、学習塾で学んだ知識を学童保育で活かしていき、「生きた知識」とすることで、子ども達の学ぶ意欲を向上させ、成績向上に繋げていくものです。

今はそのカリキュラムを磨き上げながら、開設準備を進めているところです。

カリキュラムが決定し、教材が確定すれば、このブログでもお知らせしたいと思います。